アドレナリンの効用
どうもこんにちは。阿加井秀樹です。
ボクシングは、顔にパンチがヒットしたときに瞼がすっぱりと切れて出血してしまうことも珍しくないスポーツです。
しかし出血がひどいとレフェリーストップがかかってしまう場合もあるため、
セコンドは切れた部分の近くを切って血を逃がすなど、
様々な止血の仕方を心得ているわけですが、ボクサーが自ら出血を止めてしまう場合も少なくないようです。
その原因となるのが、アドレナリンです。
アドレナリンとは副腎髄質より分泌されるホルモンで、
重度のプレッシャーを受けるなどして交感神経が興奮すると血中に放出されます。
そして血中にアドレナリンが放出されると心拍数や血圧が上がり、ブドウ糖の血中濃度をあげます。
その結果、感覚器官の感度がよくなったり、痛覚が麻痺したりといった状態になるのです。
ボクサーが強烈なパンチを受けてもダウンしなかったり、
より攻撃的になるのは興奮状態になりアドレナリンがより多く分泌されたことによって起こることなのです。
アドレナリンにはそのほかに、皮膚や粘膜の血管を収縮するといった働きもあります。
そしてその効果が、ボクサーの出血を止めるのです。
そのため冷静なボクサーが怪我をした場合、血が止まりにくいといいます。
そんなとき、セコンドはボクサーに声をかけて怒らせたり、プレッシャーを与えてわざと興奮状態にするようです。そしてアドレナリンを分泌させて出血を抑えるのです。
ボクサーに限らず、スポーツ選手にとってアドレナリンはより高いパフォーマンスをするための必要なものなのです。
ではまた。
阿加井秀樹
0コメント