名レフェリーから見るレフェリー論
どうもこんにちは。阿加井秀樹です。
レフェリーというのはボクシングにとって非常に大切な役割を持つ存在です。
何故なら選手が真剣勝負で殴り合うというリング上では、レフェリーが法律であり、絶対的な権利を持つ存在だからです。
では、そのレフェリーをするうえで必要な資格にはどのようなものがあるのでしょうか。
伝説的な名レフェリーのエピソードと照らし合わせて考えてみましょう。
2014年に国際ボクシングにおいて殿堂入りをしたリチャード・スティール。
このレフェリーの特徴とは試合をストップするときの速さです。
それを印象付けた試合がフリア・セサール・チャベスとメルドリック・テイラーの一戦でした。パーフェクト・レコードを持っていた当時のチャベス。
しかし、それに対抗してテイラーがリードを奪っていました。
そのスピード感に苦戦していたチャベスでしたが、最終ラウンドの残り17秒でダウンを奪います。
このとき何とか起き上がったテイラーですが、返事をすぐに返せなかったためスティールはKOを宣告したのです。
このチャベスのジャッジは多くのボクシングファンからブーイングを浴びましたが、一方では選手の命を尊重した賢明な判断だという評価も得ています。
このジャッジ一つでスティールの評価を下すことは出来ませんが、この後に殿堂入りを果たしたという功績を考えるとスティールのような考え方がレフェリーには必要なのだと言えるのです。
ではまた。
阿加井秀樹
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